本シリーズのVol.0では、インフレリスクや老後に向けた不安への対処、およびサイドFIREという目標から、私が資産形成に取り組んでいることについてご説明しました。今回は、実際に取り組んでいる投資手法とそれぞれの特徴とともに、毎月の積立額や用途についてご紹介します。
運用中の投資手法
2022年3月現在、私は主に7つの投資手法を実戦しています。
投資の世界に足を踏み込んだのは2018年11月のこと。つみたてNISAからスタートし、資産形成に取り組む中でもっと色々やってみたい!という気持ちが芽生え、年々様々な投資方法にチャレンジするようになりました。
- 2018.11つみたてNISA
特定口座での投資信託(ポイント投資含む) - 2019.2iDeCo
- 2020.6個別株
- 2021.6暗号資産積立
- 2021.12トラリピ
- 2022.2PayPay証券での米国株投資
投資をはじめた当初は、つみたてNISAやiDeCoのように、税制優遇があり投資先銘柄次第でリスクも押さえやすいものからはじめ、実践と勉強を繰り返してきました。ドルコスト平均法を意識してとにかく毎月一定額を積み立て続けることで、暴落後の回復期には暴落前よりも資産が大きくなること(下落時に口数多く購入できる恩恵)を実体験として目の当たりにしました。
不安への対処から始めた投資であっても、毎月積み立てた資産価値が増えたり減ったりを繰り返しながら少しずつ成長していくにつれて、「長期運用の前提であれば、年利4〜5%でシミュレーションした数百万〜数千万という運用額(積立額&運用益)は高確率で実現できる」という確信を持つことができるようになりました。
この確信により「インフレにより生活費が高騰したらどうしよう」「貯金と年金だけで老後資金は足りるのか」という漠然とした不安は
「インフレ率以上の運用成果を発揮できれば、少なくとも大きく生活水準を落とすことはない」
「運用益と年金で生活費を補うことができれば、資産を取り崩すことなく、
老後のお金の悩みを極小化できる。何歳まで長生きしたとしてもお金に悩む可能性を減らせる」
という自信につながりました。
こうした意識の変化から、自身のリスク許容度が高まっていることを認識し、個別株や暗号資産、トラリピ(FX)と、以前の私だったら投資対象として考えていなかったものの理解も高まり、それらの投資手法についても実際に運用に至っています。
投資手法ごとの目的・利用用途
様々な投資に取り組むにあたって「その投資は何のための投資なのか」「いつまでに資金を得る必要があるのか」ということは意識しています。私の主な投資目的は以下の通り。
つみたてNISA | 特別費&教育費の補填 |
投資信託(ポイント投資含む) | 特別費&教育費の補填 |
iDeCo | 老後資金 |
個別株 | 原則長期保有 優待による生活費削減、 配当益は再投資へ |
暗号資産 | 原則長期保有 資産価値が目標額に到達した時点でトラリピ等へ再投資 |
トラリピ | サイドFIRE資金 |
少額米国株投資 | 特別費&教育費の補填 |
資産を効率的に大きくするため、またリスク分散の観点から、様々な投資にチャレンジするようになりましたが、あくまでも「自身が管理できる範囲内での投資」という自分なりのルールを設けています。私の投資スタイルの大原則として「長期運用・放ったらかし(自動積立等)」を掲げてはいますが、「何でこの投資を始めたんだっけ?」となっては本末転倒。もちろん上に掲げた用途以外には一切利用不可!というわけではなく、時には柔軟に取り崩しや用途の変更も行いたいと思っていますが、「目的に見合った投資手法なのか」という点だけは、自分の頭で考え自分の言葉で説明できるようにありたいと考えています。
毎月の積立額と運用予定期間&目標額
上記の利用用途を踏まえ、投資先ごとの毎月の積立額、および運用予定期間や目標額は以下の通りに設定しています。運用予定期間や運用目標額は期間が長く額も大きいのであくまでも目安でしかないものの、これらを明確にするだけで、前の章でも触れた「目的に見合った投資手法なのか」を考える材料になります。
投資先 | 毎月の積立額 | 運用予定期間 | 運用目標額 |
---|---|---|---|
つみたてNISA | 33,333円 | 〜2062年 ※2042年分まで購入したものを20年間運用 | 1490.4万 └元本:910.8万 └運用収益:579.6万 |
投資信託 (ポイント投資含む) | 20,000円 | 必要に応じて取り崩しつつ 原則永年 | ー (設定なし) |
iDeCo | 23,000円 | 2049年頃 (60歳到達時点)まで | 1596.3万 └元本:828.0万 └運用収益:768.3万 |
個別株 | ー ※新規購入は賞与等から資金捻出 | 必要に応じて取り崩しつつ 原則永年 | ー (設定なし) |
暗号資産 | 20,000円 ※BTC等、3種の通貨を 毎日100〜300円ずつ購入 | 中期(〜10年程度) | 1000万/1BTC到達時まで |
トラリピ | 40,000円 + 賞与等の臨時収入 | 永年 | 預託証拠金 4,000万 |
少額米国株投資 | 2,000〜3,000円 + やりくり費残額 | 必要に応じて取り崩しつつ 原則永年 | ー (設定なし) |
「いつ」「何のために」必要なお金なのかを整理することで、目的に見合った投資方法になっているかの投資先の選定や、投資額の優先順位付けにも非常に有用だと思います。
以上が現在運用している投資の目的や運用目標の詳細です。現在旦那さんと1匹のワンコという2人と1匹暮らし。できれば子どもも欲しいし、夢のマイホーム(できれば吹き抜けとランドリールームのある家事動線に優れた注文住宅…!笑)を建てたいという野望もありますが、子どもの教育費は家計からの積立と児童手当を利用し現金貯蓄&積立投資を、マイホームが現実的になった場合にはトラリピから一部資金を流用して頭金をする、等の計画も建てています。
ライフプラン表(※)を作成することで情報を整理することができ、「子どもの塾代や部活費用等は問題なく捻出できるか、進学費用等は十分用意できるか」等の試算をすることもできます。ライフプラン表を作成し、保有資産や運用状況等と書き記すことで得られる気づきも多いのではないでしょうか?私のライフプラン表については、今度別途記事にまとめてみたいと思っています。ぜひこの機会にライフプラン表の作成や見直しを行ってみていただければと思います。
※ライフプラン表…家族の年齢やライフイベント、家計の資産等を一覧化したもの。
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