今すぐ作ろう!マイナンバーカードでできることと今後の可能性

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「もっと便利に!マイナンバーカード」というフレーズでテレビCMを見る機会が増えました。令和4年6月からは、マイナポイント第2弾もスタートしているので、お得な情報に敏感な方はしっかり15000円分(第1弾も合わせると20000円分)のポイントをgetされているのではないでしょうか?

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私も先日、しっかりマイナポイントgetしました!

一方で、マイナンバーカードの全国での普及率は45.3%(2022年6月末時点)。制度開始当初から比べると、だいぶ普及率も高まっているものの、2人に1人はマイナンバーカードを持っていないのです。

正直私も、マイナンバー制度の施行開始当初はマイナンバーカードを作るメリットを感じず、カードを作成したのは比較的最近なのですが、今できること、今後予定されていること含めて「マイナンバーカード便利じゃん!」と思うようになりました。この記事では、まだマイナンバーカードを作成されていない方向けに、カードを作成することでどんなことができるようになるのかご紹介します。

そもそもマイナンバー制度とは?

マイナンバーとは住民票をもつ全日本国民に付番される12桁の番号のこと。社会保障や税、災害対策などの行政手続きにおいて利用される番号です。

これだけ聞くと、漢字も多く用語の解説のようなので笑、具体例をあげてみます。

日本では、社会保障や税の分野に関して、さまざまな行政機関が存在します。お住まいの都道府県や市区町村もその1つであるとともに、たとえば年金を司る日本年金機構、保健事業を管轄する健康保険組合、ハローワークなどの専門機関が多数あるのです。これまで、それらの機関がサービス提供するにあたり、住民票コードや年金番号など、それぞれ独自の番号で個人を特定してきました。

しかしこれらのサービスは相関性が強く、必要に応じて相互に情報をやり取りすることがあります。その際、個人を特定する番号が別々のものだと非常に効率が悪いため、マイナンバーという統一番号を新たに作成したのです。

それぞれの機関が個々に持っていた番号が廃止になった訳ではなく、それらとマイナンバーが紐付き、必要なときだけやり取りするため、自分の情報が勝手に漏洩したり、好き勝手に参照できる訳ではありません。

セキュリティ対策はかなり厳重に施されているとともに、マイナンバーカードにはICチップが埋め込まれていますが、ICチップ自体にはプライバシー性の高い情報そのものは記録されていないため、仮にマイナンバーカードを紛失したとしても重要な個人情報が漏洩してしまうということはありません。

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マイナンバーは「より効率的に情報連携を行うための仕組み」と覚えておけば大丈夫です!

マイナンバーカードでできること

マイナンバー制度の目的として、行政機関の効率性アップについて触れてきましたが、国民一人ひとりの利便性向上につながるしくみも段階的に用意されています。この記事では既に利用可能なサービスから、将来予定されている対応についてご紹介していきます。

写真付き身分証明証としての利用

マイナンバーカードの利用方法として、最もイメージが付きやすいのはこれではないでしょうか?

たとえばネットカフェの利用時や、レンタルビデオショップでの会員登録時等、日常生活においても、身分証明書の提示が求められることは多々あります。

免許証やパスポートがあれば問題ないですが、保険証等、写真付きでない身分証明書の場合は、1種類だけでの提示では認められず、2種類の提示が必要ということもありますよね。

マイナンバーカードは写真付きなので、免許を持っていない方でもこれ1枚で身分証明書として利用可能です。

また、金融機関での口座開設時や行政手続きの中には、本人であることを示す「本人確認」だけでなく、個人番号(マイナンバー)を確認する「番号確認」が必要なケースも多々あります。

この番号確認、マイナンバー制度が開始された当初に自治体から送付された「通知カード」や「個人番号記載ありの住民票等」でも実施可能ではあるのですが、現在通知カードの新規発行は行われていないため、住所や氏名変更があった際には、従前の通知カードは利用することはできません。また、番号記載ありの住民票についても、大抵の場合、「発行から3ヶ月以内のもの」等の定めがあるため、1度発行したものを使い続けることはできず、期限内のものを再取得する必要があります。

このような時には、マイナンバーカードがあれば1枚で本人確認と番号確認ができるため、申請者本人にとっても手続きを簡便化することができるのです。

コンビニ交付サービスの利用で窓口に行かずに住民票を取得

2つ目のメリットについても、テレビCMで取り上げられることも多いため、ご存知の方が多いのではないでしょうか?

私も以前から知っている情報ではあったのですが、先日実際に利用してみて、改めてコンビニ交付サービスの便利さを実感しました!

私が便利だと感じたのは主に以下の2点。

  • 発行申請書を記入したり、窓口に並ぶ必要がなく待ち時間がほぼない。
  • 窓口よりも発行手数料が割安。

通常、市役所等で住民票を発行しようとしたら、申請者の情報や必要書類、部数等を申請書に記入し、呼出番号が記載された順番待ち用の紙をとって、申請書の内容確認をしてもらい、書類が作成されるまで再び待ってから、手数料の支払い等を行うと思います。

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改めて住民票受け取りまでの流れを書き出してみると結構面倒・・・。

窓口が混んでいる時や人口が多い自治体では待ち時間も長くなり、ときに住民票1枚の受け取りに30分〜1時間とかかかることも稀ではないのではないでしょうか。かつ、窓口に行くまでの移動も考えると、結構な時間を拘束されてしまうと思います。

マイナンバーカードがあれば、コンビニのマルチコピー機を利用して、カードをかざし、画面上で操作するだけで住民票を取得することができます。

なお、コンビニ交付の場合、印刷する紙は普通紙ですが偽造や改ざん防止のために表面・裏面双方に高度な印刷処理がなされるため、通常の白黒コピーよりはやや印刷に時間がかかった印象がありました。

正確に時間を測ったわけではないため、あくまでも体感ではありますが、FAX送信時と同じくらいの処理時間のように思います。

とはいえ、2〜3分程度で画面操作〜印刷まで完了するため、窓口に並ぶよりも圧倒的に時短になります!

また、私が住んでいる福岡市では、窓口での住民票の取得時の手数料が300円/枚なのですが、コンビニ交付サービスを利用すると250円と50円割安になります。

額としては小さいものの、塵も積もれば山となる。時短で発行でき、かつ割安になるなんて言うことなしですね!

なお、コンビニ交付サービスでは、住民票の写し以外に、戸籍や印鑑登録証明書等も取得できます。

コンビニ交付ということで24時間いつでも取得できるので、仕事の都合等で、窓口が空いている時間に取得することが難しい方はぜひ、マイナンバーカードを発行して、コンビニ交付サービスを利用されてみてください!

健康保険証としての利用でメリット多数!

私がマイナンバーカードを発行した1番の理由は、健康保険証としてマイナンバーカードを利用できるようになったこと。

健康保険証として利用できるようになることで便利な点はいくつかあるのですが、中でも「高額療養費制度をより簡単に利用可能」という点が1万の魅力でした。

高額療養費制度とは、医療費の負担減を目的に、限度額を超えた医療費は支払が免除される制度です。

限度額は年齢や所得によって変わりますが、年収700万程度であればおおよそ10万円程度。条件を満たす必要はありますが、基本的には10万円超/月の医療費は、支払が免除されるため、限度額内の医療費を貯金からまかなえるようであれば、不必要な保険に入る必要はありません。

ただしこの高額療養費制度を利用するには申請が必要で、ときには一時的に窓口での支払は個人が立て替え、後日精算する必要がありました。

いくら後々手元に返ってくるとはいえ、そのような高額な医療費が発生している状況下で、大きな金額を負担するのは、仮に手元資金に多少の余裕があったとしても、なかなか精神的負荷が高いですよね。

マイナンバーカードを作成し、健康保険証としての利用登録を行なっておけば、この高額療養費制度の利用手続きも非常に簡便になり、窓口で限度額以上の支払を行う必要がありません。

いざというときにお金の不安なく、治療に専念できるというのは、本人にとってもご家族にとっても、大きな安心材料ではないでしょうか?

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この制度を利用できることを知って、私は自身のマイナンバーカードを発行し、こういうことに腰が重い旦那さんにもカードを作ってもらいました!

その他、マイナンバーカードを健康保険証として利用できると、以下のようなメリットがあります!

  • 高額療養費制度を簡便に利用でき、限度額以上の支払・立替が不要に!
  • 転職時等、保険証の切り替えや更新が不要になりいつでも利用可能
  • 処方された薬の情報が蓄積されいつでも参照可能なため、既往歴や処方歴に関する医師や薬剤師とのコミュニケーションもスムーズに
  • 医療費の領収書管理が不要になり、確定申告の手続きがスムーズに
  • 顔認証付きカードリーダーの利用で再来時に保険証の再提示が不要になり、通院時の受付がスムーズに

2022年7月現在利用できるサービスの中で、健康保険証としての利用はかなり利便性が高いと思います。これだけでもマイナンバーカードを作るメリットになるのではないでしょうか?

マイナポータル上で年金見込み額も簡単に照会

資産形成にあたって、必ず考えないといけないことのひとつは将来の老後資金をどう工面するか。また、必要な老後資金の試算をするには、将来自身が受け取ることができる年金がいくらなのかを知るところから始まります。

私はこれまで、年に1度、誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」を見て受給額の確認をしていたのですが、マイナポータルとマイナンバーカードを利用すれば、365日いつでも、自身が確認したい時に、将来の年金受給額を確認することができます。

ライフプランの見直し時など、手元でさっと確認できるのは便利ですし、年に1度だけでなく、定期的に振り返る機会を持つようになり、自身の資産形成意識が高まったようにも感じます!

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ただし、マイナポータルアプリの使い勝手はまだまだ改善の余地ありかなと。できることは便利になっているので、今後に期待するポイントです。

オンラインで各種手続き!自宅から確定申告も可能

マイナンバーカードと、対応したカードリーダーがあれば、自宅から確定申告が可能です。

私はこれまで、勤務先の年末調整のみで、確定申告自体の経験がないのですが、期限内に税務署に行き、難しそうな書類をまとめる・・・というだけで正直かなり気は滅入ります笑

経験者によると、確定申告の待ち時間は、役所での住民票発行とはまた比べ物にならないそうな・・・

本年については私も確定申告を行う予定であり、マイナンバーカードを使って自宅から申告する予定なので、こちらについては、後日実際の体験レポートをブログにまとめられればと思っています!

マイナンバーカードの今後の活用予定

ここまで、既に利用できるサービスについて記載してきました。

近年の対応例と、現在公表されている今後の活用予定についても簡単にご紹介します。

近年の対応例と今後の活用予定
  • 2021年3月
    医療機関・薬局などで、順次マイナンバーカードの健康保険証利用が可能に
  • 2021年10月
    マイナポータルで、薬剤情報の閲覧が可能に
  • 2021年11月
    マイナポータルで、医療費通知情報の閲覧が可能に
  • 2021年分所得税の確定申告から
    確定申告における医療費控除の手続きで、マイナポータルを通じて医療費通知情報を自動入力することが可能に
  • 2022年から順次
    マイナンバーカードの国立大学での利用促進
    ハローワークカードとしての利用
    電子版ジョブカードとしての利用
    建設キャリアアップシステムとの連携
  • 2024年から
    マイナンバーカードの海外からの利用が可能に
    (様々な行政手続を海外からオンラインでできるよう検討中。
    その他、マイナンバーカードを利用した在外選挙インターネット投票について調査研究中。 )

今後の予定については、初耳のものもいくつか。マイナンバーカードの活用が進み、行政手続きの簡易化・簡便化が進むと、関係機関はもちろんのこと、我々国民ひとりひとりの利便性も大きく高まると思われるため、今後に期待です。また新しいサービスが始まった際には、このブログで体験レポートをまとめていきたいと思います。

発行にやや時間と手間はかかるものの、1度作ってしまえば長く便利に利用できますし、今後もますますマイナンバーカードの活用は進められていくと思われます。

まだマイナンバーカードをお持ちでない方はぜひ、マイナポイント制度も実施されているこの機会に、発行を検討されてみてはいかがでしょうか?

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