巷にはお金にまつわる本が多数。それらの本からは、さまざまな投資先や運用方法について多くのことを学べます。
特に近年はFIREに注目が集まっており、タイトルにFIREと付く書籍を見る機会も増えました。かくいう私もサイドFIREを目指すひとりであり、サイドFIREの実現やより良い資産形成のための勉強として多くの本を読み漁っています。本投稿では、私が実際に読んで勉強になった本、良かった本を紹介します。
「読書はしたいけど本を読む時間をなかなか作れない…」そんなあなたには聞く読書がお勧め!
FIREを目指す方におすすめする本
①FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド[ クリスティー・シェン ]
FIREといえばこの本!FIREブームの火付け役ともいえる代表的な本ですね!
この本では、幼少期に貧しい経験をしてきた著者がFIREを実現し、世界中を旅しながらリタイア生活を送るに至るまでの経験・気づきが記されています。この本を読むことで、FIRE実現に向けてベースとなる考え方の形成や、FIRE実現前後で押さえておきたいチェックポイントを把握可能!特に押さえておきたいのは以下の3点です。
✔ 資産を減らさずにFIREするための4%ルールとは?
✔ 大切なのは貯金額よりも貯金率
✔ 株式市場暴落時への備えとは?
現在の収入や資産額の大きさは、もちろん大きければ大きいほど有利ではありますが、たとえ年収1000万超でも、毎月の貯蓄率が低かったらFIREへの道のりは遠い。逆に、手取りが20〜30万等、一般的な会社員の収入であっても、毎月40〜50%超の貯蓄率を実現できれば、そう遠くない未来にFIREは実現可能。
「FIREなんて夢のまた夢」と思っていた私が、この本を読むことで「誰でも目指すことができる、実現可能な目標なんだ」と思うことができた1冊!
上記のように思えたのは、巻末にあるこのひと言にも表現されているように思います。
本書はお金についての本のように見えますが、そうではありません。
FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド
本書は時間について書かれた本です。
「FIREという言葉は気になるけれど、自分が実現するイメージを持てない」
「FIREを実現した人が、どういった思考・経験を重ねたのか知りたい」
そんな方に自信を持ってお勧めできる1冊です!
②普通の会社員でもできる 日本版FIRE超入門[ 山崎俊輔 ]
日本でFIREを目指すなら必読の一冊!
前述の「FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド[ クリスティー・シェン ]」もとても参考になる本なのは間違いないのですが、いかんせん海外の事例であることや、具体的な税・社会保障制度には言及していない(海外での事例なので、記載があったとしても日本では参考にしづらい、という点もあるのですが)等、日本でFIREを目指すには不足している情報もありました。
本書はそのような日本でFIREを実現するにあたって必要な情報を埋めてくれるとともに、「標準的な老後に必要なお金」にも言及しながらFIRE実現に向けた試算やチェックポイントがまとめられています。
✔ FIREにより早くたどり着くために必要なこと:稼ぎを増やし、貯蓄額を大きくする
✔ FIREを実行する3つのルート
✔ FIRE実現後の暮らしはどう変わる?
個人的に新しい視点を得られたと思ったのは「FIREを実行する3つのルート」。FIREを実現するにはベースとなる運用資産額を大きくすることにばかり意識が向いていたのですが、FIREする年齢から逆算し、FIRE生活・一般的な老後生活それぞれに必要な試算額について触れられています。
自身のFIRE計画もだいぶ固まったと思っていた状態でこの本を読んだのですが、新たな気付きがたくさんありました!
また、「増やす」の章にあった以下の記述は、私自身が投資信託や個別株への投資時に重要視している観点に通ずるところもあり、非常に共感を抱きました。「自分らしく生きるため」「そのための選択肢を増やすため」の資産形成であっても、投資を通じて企業成長や社会貢献につなげられるなら、それはやりがい・生きがいにも通ずるものになるのではと思っています。
短期的な値動きの上下はあるものの、基本的に投資は「Win(世の中)-Win(企業)−Win(投資家)」となるものです。
普通の会社員でもできる 日本版FIRE超入門[ 山崎俊輔 ]
あなたのFIREの夢を叶えるために投資をしていたら、社会をよくする原資として用いられ、社会が発展した見返りとしてあなたのFIREの軍資金が増えていく、と考えてみたいものです。
日本版FIREということで、NISAやiDeCo等、日本で利用できる税制優遇制度について解説している章もあります。読みやすい文章で例示や図解も多いので、「FIREとまでは言わないけれど、最近資産運用について考え始めた」という方にもお勧めしたい1冊です!
③年収300万~700万円 普通の人が老後まで安心して暮らすためのお金の話 [ 佐藤 治彦 ]
FIREを主題にした本ではないのですが、こちらも日本でFIREを目指すなら必読の本!
日本で生きていく以上、前提となる日本の税・社会保障制度についての理解は必要です。本書は年金制度や健康保険、民間の生命保険や医療保険、雇用保険、教育や住宅費と、お金にまつわる様々なトピックに関する解説が盛りだくさん。特に日本の社会保障制度は「申請型給付」の形をとっているものが多く、「申請さえすればもらえるお金」というのは意外と様々存在します。
たとえば自分の生活が苦しくなったときや、就業・生活環境が変わったとき、それらの制度を知らないままでは「いつ訪れるか分からない不安に備えて準備するお金」はどんどん肥大化してしまいます。一方、受けられる保障や制度を知ることで、「自分が本当に必要なお金、備えなければいけないお金」が見えてくるのではないでしょうか?
「いつ訪れるか分からない不安に備えて準備するお金」は本書では「何となく不安病」という言葉で著者から課題提起されています。
というのは、あなたの周りの人が「何となく不安病」にかからないためにも、お金に関する価値観を家族で共有することがとても大切だと思うからです。
年収300万~700万円 普通の人が老後まで安心して暮らすためのお金の話 [ 佐藤 治彦 ]
(中略)
先に述べたように、ラインマーカーや鉛筆で線を引きながら読んでいただければ、本に、あなたの考えたことの痕跡が残ります。それを相手に渡して、どう思うか考えてもらって、話し合っていただきたいのです。しっかりしたお子さんなら子どもさんたちにも読んでもらってください。中学生や高校生でも分かるように書きました。
昨年同棲を経て入籍した私ですが、同棲経験をもってしてもまだまだ旦那さんと共有しきれていない考え方や価値観がたくさんあると思っています。お金が絡むと特に、どう話そうか、どう伝えようかと考えあぐねてしまうこともありますが、そんなときにこの本をうまく使いたい!とも思いました。
当然それぞれ異なる考え方をもつ部分もあると思いますが、勉強と対話を重ねて「相手がなぜそう思っているのか」を理解できる関係性を目指したいと思います!
本書はタイトルどおり「普通の人が老後まで安心して暮らすため」に必要な知恵と知識を授けてくれる本です。個人の資産形成はもちろんのこと、家族の安心にも備えたいという方にぜひ読んでいただきたい1冊です。
本を読みたいけれど時間がない…そんなあなたにお勧めの読書法!
本を読んで勉強したいけれどなかなか読書の時間が取れない…。
読書はおろか、仕事や家事でなかなかゆっくり座る時間も取れない…。
忙しい現代、そんな人は多いんじゃないでしょうか?
そんな方にお勧めなのが「聞く読書」。
私自身も、以前は月に1〜2冊読むことができれば良い方だったのですが、聞く読書を取り入れたことで毎月10〜15冊くらいの本を聞くことができるようになりました!
聞く読書によって読書体験が大幅に変わります!読書をもっと生活に身近なものとして取り入れたい方に心からお勧め!
オーディオブックの魅力については、以下の記事にまとめていますので、ぜひ併せてご覧ください♪
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